諏訪市で市職員・市議会議員向け「やさしい日本語研修」を実施しました
- 川西ケンジ

- 12 分前
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2025年(令和7年)10月21日、諏訪市役所内の会議室にて、市職員と市議会議員を対象に「やさしい日本語研修」を実施しました。当日は、急遽、金子ゆかり市長にもご参加いただき、多文化共生への市の関心と姿勢を改めて感じる機会となりました。
研修では、日常業務や市民対応において、外国人にも伝わりやすい「やさしい日本語」の活用法を中心にお話しし、参加者の皆さんと実践的な学びの時間を共有しました。
研修の冒頭では、私自身の経験をもとに、市の仕組みや業務の役割を直感的に理解してもらうため、諏訪市を「人体」に例える話を紹介しました。市の職員は体を動かす臓器、議員は市民の声や痛みを脳である市長へと伝える神経。そして、外国人住民は体に不可欠な「コレステロール」に例えられます。コレステロールには、体に必要な「善玉」と、増えすぎると健康に影響を及ぼす「悪玉」があり、どちらもゼロにはできません。外国人住民も同じで、労働力や文化交流といった「善玉」の側面と、言葉や文化の違いによる摩擦や行政コストといった「悪玉」の側面があります。このバランスを行政が責任をもってマネジメントし、良い影響を最大化し、悪い影響を最小化することが多文化共生社会の要であり、その「健康管理」の第一歩が「伝わる工夫=やさしい日本語」であるとお伝えしました。
こちらは、YouTube(ユーチューブ)での動画です。
参加者のアンケートでは、「普段は当たり前に使っている日本語も、外国の方と話す際には工夫が必要だと再認識した」「窓口や電話対応、広報文作成などさまざまな場面で実践できる」「相手に合わせる基本姿勢が大切だと感じた」といった声が寄せられました。また、「子どもや高齢者にも応用できる技術だと実感した」「笑顔で接することや、短くわかりやすい言葉の大切さを再確認できた」といった、日常業務への具体的な応用も多く挙げられました。
さらに、「今回の研修のように実体験に基づく話は非常にわかりやすく、他の職員も受講すべき」「外国人の視点や文化を理解でき、日常業務や市民サービスに役立つ」との声もあり、今後はビザや制度、文化の違いによる生活上の障壁、外国人労働者や障害を持つ方の視点など、多様なテーマへの関心が高まっていることも分かりました。
今回の研修を通じて、私自身も参加者の皆さんや金子ゆかり市長の温かい姿勢から多くの刺激を受け、やさしい日本語の重要性と、多文化共生社会づくりの第一歩の大切さを改めて実感しました。諏訪市がこうした研修を通じて職員一人ひとりの意識向上を図っていることは、市民にとっても大きな意義があると感じます。今後も、市職員の皆さんと共に、外国人市民にもわかりやすく、思いやりある行政対応を進めてまいります。




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